31.血液検査の結果についての会話 ※一週間後検診
抗癌剤治療を始めると
投薬1週間後に1回、
そのまた1週間後に1回と、
1週間ごとに、
先生の所に伺う。
採血後、
結果を待ったあとに、
先生に、
具合が悪くなっていないか?
薬の効きはどうかなど診てもらう。
何回か採血&点滴を繰り返していると、
よい血管が拾えなくなってしまうので、
手のひらになったりする。
いよいよ位置がなくなると、
首の血管もお借りするらしいけど、
何度も入れたり、
抜いたりは涙がでる~~~。
身体をつないでいる血管でさえ、
こんな時しみじみありがたさを
実感するなあ。
1週間の検診で、
採血して結果待ちの1時間。
※この1時間で血液の分析結果がでる。
1時間後に、診察室に呼ばれて、
投薬1週間後の状態を診ていただく。
電子カルテの前のPC画面に見入って……
Dr.:調子はどう?
カタカタカタカタ
(キーボードをたたく音)
―― 思ったよりも吐き気とかはなく、
からだがだるいですけど、
何とか今のところは、
大丈夫そうです。
デカドロンが効きすぎて
Dr.: カタカタカタ
BS(バックスペース)キー
カタカタカタ
カタカタカタ
EN(エンター)キー
BS(バックスペース)キー
先生がカタカタキーボードを叩く音を
聞きながら
じーっと入力を待つ ????
Dr.:肝機能が少し落ちているけど…
心配はなさそうだね。
―― (気分がいいから、
チューハイでも飲もうと
思っていたけど、やばいよね)
Dr.:薬を出すほどではないから。
カタカタカタ
なぜか、このカタカタに
付き合っているような気がして
クスッと笑ってしまう。
沈黙しながら打ち終わるのを待つ。
カルテにサラサラじゃなくて、
今は、この電子カルテで、
あっという間に病院内で共有できてしまう。
―― そういえば…。
先生の患者さんが
乳癌についての本を出すんですよね。
Dr.―― そうそう、
この前原稿できたって
持ってきてくれたんだけど、
ショックだよ~、
患者さんには、
こうゆうふうにみられているんだなって
思ったら。
キャラ立ちしすぎ。
――(先生~~~~~~。
そんなことぐらいで
ショックなんていうなあ(怒)。
乳癌告知されるほうが
よっぽどショックだよ。
(-_-)/~~~ピシー!ピシー! と思うのだった)
でも、先生とのこのほんわかした感じに、
落ち込みそうになるたびに、
何度も救われるのでした。ヽ(^。^)ノ
本日の診療料:¥2、240