美・乳癌(乳がん) ステージ2戦闘記 binyugan’s diary

乳癌と共に生きるってこと。考えてみたらこうなった

100.ウィッグウーマン卒業 1年後のGW前 

1ヶ月に1cm。

髪の伸びる早さだ。

治療も経過観察に入って、

3ヶ月検診の日々だが、

髪の毛が伸びないので、

ウィッグウーマンの日々。

 

 

 

binyugan.hatenablog.com

 

でも、18ヶ月にして18cm 

超ベリーショートにはなってきた。

 

ウィッグウーマンも卒業かなと、

プライベートでは、

超ベリーショートで

ゴールドコーストに行ってきたが、

会社でのウイッグ卒業の時期は

見計らってきた。

 

一度脱ぐと決めたら、

またウイッグをかぶる時は、

再発した時になるだろうから。

 

脱ぐ時は、

かぶった時と同じように、

出社1日目は緊張するだろうなと思っていた。

 

出社前に、

何度もパパと娘に確認して、

『大丈夫だから〜〜』と

うざがられながらも、

いよいよ会社へ。

 

会社の扉の前で、深呼吸。

 

『おはようございます〜』

 

 

「うわ〜いいじゃない」

 

 

「かっこいいよ」

 

 

と、評判は 

思った以上によかったから、

一安心。

 

ちょっとしたさざ波ぐらいを立てて、

仕事に戻った

(今日さえ乗り越えたら、

周りも見慣れるからね。

今日1日を乗り越えよう)

 

行く先々で、

ちょっとした「ウオ〜〜〜」の

砂嵐⁉️を巻き起こして、

1日を終えた。

 

ウイッグを意識していたつもりは

なかったのだが、

職場でウイッグを脱ぐと、

なんとも言えない、

自身で意識していなかったが

解放感があった。

 

すっかり、

ウイッグも自分に

定着したと思っていたけど、

ウイッグをいざ脱ぐと、

ありのままの自分が

戻ってきたような。

 

そんな時、

ふとN先生の言葉を思い出した。

 

『長い長い道のりを歩いてきたけど、

これからも続く道のり、

どう行くか、

どう生きるのかは自分次第だよ。

すぐに生きるか死ぬかは、

誰にもわからない。

それは、

癌患者じゃなくても、

そうだろう。

でも、

一度経験した道だから、

まずは「よくここまできたな〜」と。

これからの道も、

自分と向き合って進め』とな。

 

N先生の「乳癌百話」の

最後のあとがきで、

津軽出身の先生が、

津軽弁で書いている文章だ。

それを、ふと思い出した。

 

長い長い道のりだったな〜と、

ウイッグを脱いだ時に、

ふと自分に帰ってきたんだなと思った。

 

意識はしてこなかったはずなのに、

そんな感情が湧いた。

 

N先生とI先生という

全く違うタイプの先生に出会って、

そして、家族や友人、

同僚の人たちがあって、

ここまで来ることが

できたんだな〜と。

 

N先生は、高名な方なのでお会いしても

お話するお時間もままならないほどだけれど、

その代わりじゃないけど、

1冊の本をいただいた。

 

これが、「乳癌百話」

この1冊が、

ネットの膨大な情報量に

埋もれることなく、迷う事なく

進むための私の道標となった。

 

そして、

道端で不安で迷った時には、

主治医のI先生が

やんわりと導いてくれたような気がする。

 

きっと、死ぬまで、

この闘いは続くのだろう。

 

毎日思い起こされる。

 

寒い日の朝だったり、

残業後の疲れが溜まった時だったり、

気圧の谷間だったり、

傷が疼いたときだったり。

 

共に生きるとは

そういうことなんだと思う。

 

そして、何気ない日常に感謝しつつ、

悔いなく自分に素直に生きていこう、

とな。

 

ここまで、

つたないブログを読んでいただき

ありがとうございます!

 

誰かの為にと思って書いたことでしたが、

結局は自分の中で改めて振り返る

事となりました。

 

喉元過ぎると、辛かった事は

忘れてしまいがちですが、

今、同じ様に戦っている人もいる。

しんどいけど、きっと大丈夫。

 

これまで支えてくださった方々に感謝。

 

一番初めに読んでくれた、親友ゆかちゃん。

そして、人生の先輩で、校閲のプロで

誤字脱字を整えてくださったS野さま。

そして、毎日皆勤で読んでくださったM子さま。

そしてそして、ご訪問いただいた皆様、

ありがとうございました。

 

美乳癌 100話目。

また、気がむいたら、読んで下さいませ。

皆様に幸あれ!