66.美・乳癌①
抗癌剤治療も中ほどを過ぎると、
いよいよ具体的なオペの話となる。
言ってみれば、乳癌は
女性特有の「癌」であるから、
当然といえば当然だが、
オペの選択も考えかたも
まさに『十人十色』、
いや『百人百色』だなあ~の話。
私は、
摘出手術とともに同時再建を希望したので、
抗癌剤治療と手術をする病院は
別のクリニックで行うことになっていた。
(都内では、同時再建ができるクリニックは限られているそうです)
癌の大きさや、
位置も関係あるし、
手術をする具体的な話は、
施術をするクリニックでの話となる。
なので、抗がん剤治療を受けている病院ではなく、オペをする病院に行ったのだ。
そこでの病院の受付で、
淡々と聞かれたびっくりな話。
(勉強不足の私?)
「オペは片側だけでいいですか?」
????????????????
「というのは?どういう意味ですか?」と
お聞きすると
「(片方の摘出だと)左右のバランスが整わなくなる場合があることも考えて、患者さんの中には、両方をいっぺんに選択する方もいらっしゃいます。」
(この際だから、左右共に一緒に、きれいに(?)美しくしてしまおうということらしい。
それと将来的な再発の可能性が残っている以上、一度に変更(?)して、さらに
美しくしてしまおうということらしい)
つまり、両方の同時美乳を選択した場合は、
片側(癌のある)は保険適用の乳となり、
当たり前ですが、
左右で保険適用&自由診療ということで、
お値段も雲泥の差があるのですが、
出来栄えは、
スバラシイ美乳となるのだそう
(想像ですが)。
ネガティブな病気「癌」の話ではあるが、
転じて見れば、
ポジティブな美乳を手にいれるという
オペの話となる。
スーパーポジティブであれば、
癌になっちゃいましたが、
美乳を手に入れるチャンスと捉える
その選択肢もある。
(先生によれば)再建した美乳は、
加齢による衰えがなく、
いつまでも重力に逆らい、
前を向き続ける(らしい)。
この話を、聞いた時には、
乳房再建センター(手術をするクリニックの別名・N先生のクリニック)ではあるが、
美容乳房再建センターでもあるんだな~と深く理解した。
選択肢は『十人十色』とは…
このことも一部、
スーパーボジティブ選択。
(親族に乳癌罹患者がいて、遺伝的にも将来的に乳癌になる確立が高いと診断されて、
罹患する前に、乳房摘出手術を選択したアメリカの大女優。これは日本ではできないらしい)
もちろん、美乳再建には、
さまざまな条件がそろってこそ
できることなので、
(摘出の位置や大きさやステージも含め)
再建のこの話自体も十人十色です。
私の場合は、金額面のこともあるので、
正常な個所にメスを入れるという選択肢はなかった。
ただでさえ、
オペだけでビビるぐらいだから、
あっさり「片方で」とお願いし、
受付でオペ料金が算出されたのであった。
「先生、(癌は)早く取っちゃってくださいよ~」からの、
オペ前になって、
まさかの美乳転換への話を聞くとは、
まだまだ知らないことばかりと
思ってしまったよ。
美への貪欲な追求をすると、
「どうせ1回のオペなら、理想の美乳を手に入れてたら、やっちゃうのもありかな~」というこの選択肢になるのかもな~と。
そして、与太話
(私が手術を受けたクリニックは)美容乳房再建センターということは、
待合室で、一緒に待っている人の中には、
美容で来られている方も
いらっしゃるのかしらん。
深いね〜〜〜、
そして、わくわくするね~~~。
美乳:癌 or 美:乳癌