21.ズラ出社初日(職場の反応はいかに?)
※ズラ(=ウィッグ)以降ズラと呼ばせていただきます。
ズラ完成の翌日は、
早速この
ズラをかぶっての出勤初日。
朝、通勤バスに乗るのも、ドキドキ。
バスの中には、こんなに人がいたのね~。
今まで、まったく気にしなかったけど…。
座ろうかしら、
それとも立ったままがいいかしら…ん。
分け目は不自然ではないかしら…ん。
後ろの人に見破られないかしら…ん。
と、今までなんとも思っていなかったことが、
こんなにもドキドキハラハラするなんて。
普段なんとも思っていなかった景色が、
こんなにも痛いとは…
(個人的な勝手な思いこみですが。)
不審者の様にキョロキョロしながらの
出社。
最大の難関は、ビルに入ってからの
オフィスでの反応。
週末までは、
超ロングヘアで出勤していたのだが、
髪をばっさり切って、
週明けにはミドルボブな状況。
すでに乳癌のことは、
上司・同僚に話し済みだったのですが…。
扉の前で深呼吸。
それから、
席に着くまでの長いこと、長いこと。
仕事をしている中とは言え、
視線がささる〜〜。
まるで、スローモーションのように。
(自意識過剰ということなかれ、
きっと髪に悩んでいる方々にとって、
この日は試練の日。
まさに関ヶ原の戦いなのだ。)
オフィスで一番に、
いつも上品でおしゃれな遠くの席の
Y嬢と目があった。
「大丈夫だよ。OKだよ~」との
アイコンタクトで、
一気に気持ちが晴れた~~~。
騒がず、騒がれずに堂々と
席に着くことができた~。
Y嬢に感謝・感謝。
大丈夫だよ~んのアイコンタクトで、
ここでやっていけるって思ったよ。
職場の皆様に感謝。
大人女子の職場でよかったな。
ヅラとは、そうゆうものなのです。